私は平成8年の夏に「FP2X4工法」で家を建てた吉田ですが、「FPの家」のことは良く知りませんでした。そもそも、家を建て替えるつもりすらなかったのです。というのも、主人が病気をし、週に3日、人工透析に通う生活でしたから、少しでも暮らしやすくと思い台所のリフォームをしたところでした。また神戸の震災もあったので瓦屋根をコロニアルに葺き替えもしたばかりでした。そんな折、娘夫婦が家を建替え平成7年6月に完成しました。(それがFPの家でした。)比較的近所でしたので、以前から共働きの娘のために孫のめんどうを見がてら留守番として、娘の家に通っていたんです。主人も退職後はじめた木彫りが、鳥から仏様に代わり、熱中し始めていたし、私も主人と一緒に飾り額縁などを彫るようになっており、もっと快適な部屋なら、長い時間していても苦にならないのになーと心のどこかで思っていたんだとおもいます。
 そんな冬のある日、孫に「おばーちゃん、ボクのうちにくると、暖かい、暖かいって、必ず言うね。」と言われ、考えてみると自分の家とは次元の違う暖かさで、快適なのに気がつきました。その事を主人に話すと、リフォームした時に分かった土台の腐食のことなど考えると、心配しながら寒いのを我慢して暮らすより、どうせ老後を安心して暮すために貯めたお金だから、快適に楽しく暮すために使うのならと、建て替えることに決心しました。家を取り壊すとき、近所のひとからは「直したばかりなのに、もったいない。」と何度も言われました。土地が20坪程なので、寝室を1階・LDKを2階に、念願の彫刻のためのアトリエを3階にと29坪ほどのスペースですが、二人で暮らすには十分で使いやすく、夢が実現できる家ができたと満足しております。とにかく、一番うれしかったのは、結露が一切しないので、朝から窓掃除をしないでよいこと。以前と違って、朝から明るくて、暖かいところで一日が始まるというのは、格段に良い気持ちのものです。 冬の一番寒かった日に、お友達に「朝、暖房つけるとき、温度計見たら13℃しかなかったわよ。」と話したら、「私のうちは、3度だったわよ。」 と言われ、ずい分違うものなんだなー、前の家のままならと思うと、決心して本当に良かったと思っています。 日当たりの良い3階を趣味のスペースにしたのは大正解で、時間があればここで彫刻を楽しんでいます。快適な場所で、好きなことをして過ごしているのがストレスもなく、健康のもとだと思っています。 主人も今年で80歳ですが、体調も良いようで、ついつい頑張ってしまい、1年に二体のペースで仏像を彫っていたのですが、今彫っている弥勒菩薩像が完成したら、彫り貯めた作品を展示して、皆さんに見てもらい、その後はもう少しのんびりと彫ろうかなどと、話しています。私は、インテリアをあれこれ工夫するのが好きなので、お友達からいただいた絵などを、自分の作品に入れて部屋のあちこちに飾り、それを眺めて楽しんでいます。
 第二の人生、結構長い人生ですので、この快適な空間で、存分に、楽しく暮らしていきたいと思っています。
(平成14年6月16日に吉田さんのご自宅にて伺ったお話を、文にまとめました。)



勾配のゆるい階段を設計してもらったのでとても楽で、苦にはならないとの事。ベランダには盆栽もならんでおり彫刻に疲れたら緑を楽しむ、と言った素敵な暮らし方でした。右がご主人の作品の一つです。高さ40センチほどで、細部にいたるまで丁寧に仕上げられ、それは見事な仏様でした。